愛好家たちの声
#10
伊勢 徹
光テック代表
1966年東京生まれ。USトヨタ車を中心にアメリカからの輸入車・逆輸入車を販売する「ワイルドスタイル」を経営。また代表を務める「有限会社光テック」では、輸入車、逆輸入車などのヘッドライトを日本光軸仕様に加工、車検に適合させる「JDS -外車改善ラボ-」を立ち上げ、これまで5,000台以上の輸入車を改善してきた。自他共に認める腕時計マニアで、これまでにロレックスだけでも30本以上を所有してきた。
「そのスタイリングやディテール、そしてメカニズムにはクルマやバイクに通じるところがたくさんあると思うのです。」と腕時計の魅力を語るのは、クルマ好きが嵩じて長年自動車業界に身を置き、プライベートではモーターサイクルに乗ることを楽しんでいる伊勢徹さん。
「小説や映画が好きで、主人公がどんなクルマやバイクにのっているのか、どんな腕時計をしているのかに注目し、それを真似したいと思ってしまうミーハーなところがあります。」と笑う。
ロレックスを知ったのは10代の頃。
ハードボイルドノベルの巨匠、大藪春彦が生んだ
名作に登場する伊達邦彦が着用していたのが
『サブマリーナ』だったことからだという。
ロレックスを知ったのは10代の頃。
ハードボイルドノベルの巨匠、大藪春彦が生んだ名作に登場する伊達邦彦が
着用していたのが『サブマリーナ』だったことからだという。
「昼と夜でまったく異なる顔を持つ主人公の二面性と、プロユースのヘビーデューティな腕時計でありながらフォーマルにも似合うロレックスが重なる。そんなところに魅力を感じたのです。調べてゆくと007もしている。これはカッコイイ!となってしまった。」
以来、クルマやモーターサイクルとともに、
伊勢さんの心を捉えて離さないのが、着用できる
精緻なメカニズム、腕時計なのである。
以来、クルマやモーターサイクルとともに、伊勢さんの心を捉えて離さないのが、
着用できる精緻なメカニズム、腕時計なのである。
シルベスター・スタローンが個人的に愛用、
90年代に映画『デイライト』の中でも着用して
いたことからメジャーになったと言われている
パネライも、伊勢さんが愛してやまない
ブランド。
シルベスター・スタローンが個人的に愛用、90年代に映画『デイライト』の
中でも着用していたことからメジャーになったと言われているパネライも、
伊勢さんが愛してやまないブランド。
「かつてイタリア海軍に制式採用されていた腕時計であること。近年ではアーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・ステイサム、ドウェイン・ジョンソンなどのアクションスターが劇中はもちろんプライベートでも愛用していること。そんなわかりやすいカッコよさだけでなく、パネライは時計好き、メカ好きとしてとても気になる存在なのです。」
今回お話しを伺ったタイミングでは、
愛用の2004年製ロレックス・サブマリーナは
オーバーホールに出しているということで、
その代わりにと見せていただいたのが、二本の
GMT。オリジナルは一目で昼と夜を識別できる
ように、ベゼルをブルーとレッドのツートーン
にした、パイロットのために作られた名品。
今回お話しを伺ったタイミングでは、愛用の2004年製ロレックス・サブマリーナは
オーバーホールに出しているということで、その代わりにと見せていただいたのが、
二本のGMT。オリジナルは一目で昼と夜を識別できるように、ベゼルをブルーと
レッドのツートーンにした、パイロットのために作られた名品。
「オリジナルもカッコいいのですが、今所有してるのはちょっと変わった現行モデル。ベゼルがブラック&ブラウンの通称『ルートビア』と、ブラック&ブルーの『バットマン』です。」
そしてパネライは大きなケースながら
シンプルな文字盤の『ラジオミール』。
そしてパネライは大きなケースながらシンプルな文字盤の『ラジオミール』。
「一度の手巻きで8日間動いてくれるので、僕は土曜日に巻いています。ちょっとユニークなデザインが気に入っていて、普段使いしています。」
「必要に応じてオーバーホールに出したりはしますが、時計は道具だと思っているので普段のメンテナンスは水洗いして柔らかいタオルで拭いてあげるぐらいでした。だから愛車のケアで長年愛用しているシュアラスターが、腕時計用のケミカル『ピュリファイタイム』を出したと聞いてとても興味が湧きました。」
手元に届いた黒いパッケージからボトルを出し、
付属のマイクロファイバークロスにスプレーして
ケースやガラス、メタル、メタルバンドに施工。
ほどよい光沢感と手軽さが好印象だったという。
手元に届いた黒いパッケージからボトルを出し、付属のマイクロファイバークロスに
スプレーしてケースやガラス、メタル、メタルバンドに施工。
ほどよい光沢感と手軽さが好印象だったという。
「さすが、シュアラスターだなと思いました。腕時計を愛でる楽しみが一つ増えたましたね。」
伊勢さんの愛用のモデルに共通しているのが、
文字盤や針に明るく光る夜行塗料が塗られている
プロユースの腕時計であること。
伊勢さんの愛用のモデルに共通しているのが、文字盤や針に明るく光る夜行塗料が
塗られているプロユースの腕時計であること。
「就寝前に時計の手入れをして、最後にブラックライトをあてて夜光塗料がちゃんと光るのをチェックするのも楽しみの一つなんです。」と愛用の腕時計たちを眺めながら笑顔を見せる伊勢さんの目は、少年のようだった。
伊勢さんが複数所有する愛車の中で、今いちばんのお気に入りはGRヤリス。「コンパクトでありながら、WRカー(世界ラリー選手権用に作られた車両)の血統を受け継ぐ究極の道具感が魅力なのです。」