愛好家たちの声
#05
櫻井 賢之
スタイリスト
1971年生まれ。メンズクラブ編集部エディターなどを経て2001年にスタイリストとして独立。以来、様々なファッション、ライフスタイル誌やタレント、アーティストのスタイリングを手掛ける。今、最も忙しいメンズスタイリスト。
日夜多くの雑誌や著名人のスタイリングをこなす櫻井賢之さん。膨大な数の洋服や靴などのアイテムもしっかりと手入れをして撮影に臨む彼だが、しかるべきメンテグッズがなかったことが理由で意外にも腕時計のケアはあまりしてこなかったという。今回、ピュリファイタイムを使い、その意識に変化はあったのだろうか?
お恥ずかしながら、時計のメンテナンスというのはほとんどしていないのですが、これはリキッド状なので使いやすいですし、立体的な造形のものでもいけちゃいますね。というか、コレを作っているの、シュアラスターなんですね! 僕は学生時代からクルマ好きで、当時買った愛車のワックスがけにシュアラスターを愛用してた覚えがあります。当時、ホンダのプレリュードやボルボ、実家のシトロエンやプジョーと乗り継いで、出版社に入ってから買ったアルファロメオ スパイダーあたりまで、かなり自分で磨いてましたね。
初めて自分のクルマを購入した後って、カーグッズも揃えたくなるじゃないですか。それで知り合いの磨きのプロに聞いたらシュアラスターを勧められたんです。僕自身、靴磨きも好きだったしメンテナンス愛というのがあったので、以来、愛用してましたね。
仕事のアイテムはもちろんですが、日々のケアはマメにする方です。服はブラッシングやスチームをして、靴も撮影前は必ず磨きます。アシスタントにも、最初に教えることは靴磨きで、まずブラシでコバの汚れを落として、とか細かく教えています。僕はスニーカーも好きでよく履くんですが、白い部分をホワイト用のクリーナーで掃除したり除光液でケアしたりと割と細かいタイプ。これは会社員時代からそうかな。嗜みのひとつとして、メンテは好きな方なんです。
今メインで使っている時計はこの3本で、今日着けているのはエルメスのカレ。角型で、あまり人と被らないのが気に入っていて、ややモードな感じのスタイルのときに着けてます。僕は基本的に時計とアクセサリーを重ね着けするんですが、これは同じくエルメスのシェーヌダンクルと合わせてますね。こっちのロレックスは、自分のアニバーサリーイヤーに購入したもので、僕の中のマスターピースですね。初期のエクスプローラーで、当時だからこそオーダーできたクロムハーツの特注ブレスレットに付けてます。これは少しエッジのきいた、ストリート調のコーディネートに合わせているかな。ピュリファイタイムは、このエクスプローラーのよううなブレスレットタイプの時計に良いですね。特殊なブレスレットっていうのもありますが、これまであったシルバー磨きのような研磨剤入りのクリーナーだとエッジが削れていっちゃいますからね。それだと時計には使えないなと。時計用でこういうクリーナーはなかったので、使いやすそうです。
そうですね、一部分だけキレイだと悪目立ちしますしね。時計はサテンやポリッシュなど複数の仕上げが分けられているものですが、それに関係なくいっぺんにケアできるのも良いと思います。僕は時計もアクセもガンガン使う方で、このパネライなんかは大きさもあるのでリューズプロテクターには絶対傷が入ってしまいます。こういう細かな傷も、ケアすることで少し和らげてくれる印象です。欲を言えば、小さいブラシなども出してくれたらブレスレットのコマの間とかもきちんと磨けそうですね。
時計って、高価で収集癖をそそるものなのに、あまり自分でメンテナンスをすることって浸透していないと思うんです。しかも同じものを毎日する場合もあるのに。今回、その疑問が少し解消された気がします。今、少し磨いただけでもこのエルメスのエッジの光り方が違ってきたりするわけで、これはぜひオススメしたいです。靴を磨くような、磨く文化のひとつになるかもしれませんね。